講座の受講生が行動しなくて困っています
セミナーや講座の受講生が行動してくれない問題って、講座の主催側としては悩ましいですよね。
コンサルティングも、相手が行動してくれなければ、結果は出ません。
ところが、コンサルティングや講座に来ても、なかなか行動を起こさない受講生って案外、多いのです。(青山調べ)
※この記事は、私が運営しているオンラインコミュニティ(オンラインサロン)先生相談室に寄せられた質問とその回答を、加筆したものです。内容は少し編集しています。
講座の受講生がなかなか行動しない問題
先生相談室のメンバー様から、以下のような質問をいただきました。
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ある習い事の講師養成講座を開催しています。
この講座を受講しているからには、講師として独り立ちする意識を持って参加下さっていることが前提だと思うのですが、
・行動のスピードがあまりにも遅い
・自分では全く考えたり、問題解決しようとしたりしない
・宿題を出しても、言い訳をして取り組まない
という方もかなりの割合で存在します。
お金を払って、自分の貴重な時間を割いて参加されているのに、成果を出そうと思わない姿勢に戸惑うのですが、基本的には「貴方が行動しなければ、何も始まらない」という事だけお伝えして、あとは個別にアドバイスをしています。
参加者のモチベーションについて、申し込み前に確認することはこちらの責任でしょうか?
要項には、行動しない方には成果が出ないことは書いてあります。
また、モチベーションをアップさせる方法があればご教示頂けると嬉しいです。
他の参加者の活動についても共有したり、参加者同士の交流を図ったり、個別に活動の確認やアドバイスを行ったりはしていますが、反応にも個人差があり、なかなか全員に成果を出すことが出来ず、悩んでいます。
積極的に行動する受講生は、5%から多くて20%程度
【私の回答】
まず最初にこれを頭に入れておいてください。
残念なことに「養成講座」と名のつくものに申し込んでくる参加者の方のほとんどが「受け身」で「行動が遅い」ものです。
彼ら彼女らの多くは「そこにいけばなんとかしてもらえる」と考えていて、こちらがびっくりするほど自発的に動きません。
自分で何かをどんどんやれてしまう方(起業家)と同じようにとらえると大体の方がここで悩んでしまいます。
私もいくつかの連続講座を開催し、また協会や●●養成講座の主催者の方たちと積極的に情報交換しています。内容にもよりますが、受講生のうち積極的に行動するのは全体の5%から20%くらいです。
という記事の中にも、
研修後、現場で実践できている人は10%。
継続できている人は1%。
と書かれていました。
それくらい「行動できる・実践できる」割合というのは低いということなのでしょう。
受講者の多くは、「参加しただけ」で行動しないか、行動しても遅いか、習うだけで満足する方がほとんど。
よって、主催者がこの現実をふまえた前提で、どこまでどうしたいか?によって、方針は変わると思います。
主催者はどうしたらいいのか
主催側が取れる方法として以下の5つがあります。
1)あまり厳しくすると生徒が減るので、動きたい人だけが動けばいいと割り切る
2)ステップをもっと小さくして「楽しく学べる」コースに変える(結果は問わない)
3)できるだけモチベーションを上げる工夫をして、改善に取り組む
4)金額を高くし、入る前に審査をする、面接をするなどして参加条件を厳しくする
5)トライアルコースを作り、一定期間に決められた行動をしない場合、本コースに進めないようにする
総括すると、
●そういうものだと割り切るか
●参加条件をあげて厳しくするか
●できるだけモチベーションを上げる工夫をするか
のいずれかの方針を決めるということです。
これは会社のスタッフの採用・教育と似ているところがあります。
・まずは採用。ここでやる気がある人を取れるかどうか?
・教育システム。モチベーションが上がる仕組みになっているか?
・仲間が積極的に行動するか?そういう雰囲気を作れるか?
青山華子がしている工夫
私の場合、本気じゃない人は来ないように普段から、SNSなどでは辛口投稿を心がけています。
入塾前に、宿題は絶対にやること、やらないと置いていくこと、本気で取り組めるかどうかを確認し、NOだったら入会を断ります。
その上で、毎回、講義の前に「大量行動した人が早く結果を出す」という啓蒙をし、成功例を見せてモチベーションを上げます。
講義後、すぐに、行動を習慣づけるような軽めの宿題を出して、フィードバックをこまめにします。(フェイスブックのグループで3行でもいいので気づきを毎日投稿、など)
宿題は期限を決めてリマインダー(メールなど)も出します。
小さなゴール、宿題をやらざるを得ない状況を連続講座の中で作り、毎回、小さなプレゼンや自己紹介などをやってもらったり、ひとりずつ進捗報告をしてもらって、
●みんなも進んでいる
●やらないと損
●やらないと置いていかれる
状況を意識的に作っています。
また、それだけでなくメンターをおいたり、楽しくがんばれる工夫や、何か少しでも成果を出したらみんなで褒めるなど【厳しさ&楽しさ】両面からフィードバックをするように心がけています。
時には背中を押したりもします。
が、依存的にならないように常に気をつけています。
ここまでやっても、やはり反応には差がでます。
ただ、中期的に見ると、みんながどんどん成功していくので、それにつられて刺激を受けるのか、ゆっくりでもみなさん行動はしているようです。
私も、相談者さまと同様に少しだけもやもやしますが、「人の行動には個人差がある」と割り切って、その中で最善をつくすようにしています。
プロは、一貫した姿勢で講座に取り組まなくてはなりません。
大切なのは、お客様に流されず自分のポリシーを守ること。
しっかり方針を決めて、あなたらしい講座を続けてくださいね。
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