備蓄だけじゃ不十分！？災害時ひとり社長・個人事業主が【仕事を止めない】ために本当に備えるべき5つのこと
青山 華子
災害大国、日本。
「〇月×日に大震災が来るかも！？」
「□□□の地域では震度4が頻発中…」
そんなニュースとともに、よく聞くのがこの言葉です。
「日頃から備えましょう」
「いざという時のために確認を」
けれど実際、“何を・どこまで・どうやって”備えればいいのか？具体的に教えてくれる情報は、意外と少ないのが現実です。
特に、一人でビジネスをしている個人事業主・フリーランス・ひとり社長にとっては、命の安全だけでなく、「仕事を止めないこと」も命に等しい問題です。
- 停電でZoomがつながらない
- パソコンが壊れて納品できない
- 家族の入院で予定をキャンセル…
そんな出来事ひとつで、収入が止まり、信用を失う可能性もあります。
そこで今回は、私自身が体験してきた数々の災害・緊急事態をもとに、「ひとり社長・個人事業主に特化した、仕事を止めないための防災対策」を5つに絞ってお伝えします。
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＊青山華子動画サイト内での公開になります。
1. まずは自宅と仕事場の安全対策を！その次に備蓄
東日本大震災、北海道地震、火災、大雪など、私は数々の災害を経験してきました。その中で痛感したのが、「命を守れなければ、仕事どころではない」という当たり前の事実です。
地震で家具が倒れる、火災で建物から避難できない、台風で停電する。それだけで、数日間仕事が完全にストップしてしまいます。
自宅や仕事場、店舗やサロンなど、自分や家族がよく過ごしている「空間・場所」の安全確保を今一度見直してみましょう。電気・水・食料・トイレなどの生活必需品の備えはその次に行います。
【備えるべきポイント】
- 家具の固定、落下物の防止、避難経路の確保（特に寝室・仕事部屋）
- 1週間分の水・食料・トイレ・薬・モバイルバッテリーなど最低限の備蓄
- 車がある人は、車内避難用にもセットを準備（電源・毛布・水など）
より詳しい内容については、無料セミナーの中で説明しています。チェックリスト形式のPDFもあるので、ぜひ一度確認してみてください。
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2. お客様やスタッフと一緒にいる時、被災した時の対応策の準備
セミナーをよく開催している
外出先での打ち合わせが多い、
自宅サロンや店舗で日常的に接客している――。
こうした働き方をしている人にとっては、「自分だけでなく、お客様やスタッフと一緒にいるときの非常事態」も十分に起こりえます。
私自身、講座中に参加者が突然発作を起こし、救急車に同乗して対応したこともありました。
また、台風の影響で受講者が帰宅できず、そのまま居酒屋で一晩を共に過ごしたこともあります。
自分以外の誰かと過ごす時間が多い人こそ、「誰かと一緒に被災したとき」を想定した備えやシミュレーションが不可欠です。
【備えるべきポイント】
- セミナー・講座・レッスン中の緊急対応マニュアルを用意しておく
- お客様や生徒をどこに、どう避難させるかを事前に確認しておく
- 対応後の連絡フロー（家族・関係者など）を検討しておく
セミナー運営者、自宅サロン運営者必見！「危険度チェックリスト」を作りました。
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3. いざという時の連絡網の整備
今や生活の中心になっているスマートフォンですが、実は災害時には、あっても役に立たないことが意外と多いことをご存じでしょうか？
- 電源が切れて充電できない。
- 通信が途絶えてネットに繋がらない。
- ロックがかかっていて、本人以外は中身を確認できない。
こうしたトラブルは、実際に現場でよくあること。
例えば、自分は無事でも、家族や関係者に連絡が取れない…この場合は、数日間の不便で済むかもしれません。でも、もし自分が意識を失って救急搬送されたとしたら？
スマホの中に連絡先があっても、開けなければ意味がありません。さらに、持病やアレルギー、服用中の薬の情報が分からなければ、医療現場での判断の遅れや命に関わるリスクもあるのです。
【備えるべきポイント】
- 緊急連絡先カードをアナログで持ち歩く（財布や防災ポーチなど）
- チーム・スタッフ・クライアントと「三角連絡法」など災害時の連絡ルールを共有しておく
- クラウドフォルダやLINEグループの整備と、オフライン対応も意識する
スマホやネットが使えない前提で、連絡手段を“多層構造”にしておくことが、仕事を止めない大きな鍵になります。
4. 突然の事態に備えた「免責事項」の整備を
不特定多数のお客様を対象にしている仕事や、関係者とのやりとりが多い仕事をしている方ほど、災害が起きた場合、どう対応するか？頭を悩ませる場面があるのではないでしょうか。
例えば、セミナー開催中に被災したら、「振替日程は？」「返金は？」「補償はどうするのか？」という問題が一気に押し寄せます。
私自身、夫の突然の救急搬送で、登壇予定だったセミナーを直前でキャンセルしたことがありました。
その際は、オンライン開催へと切り替えることで事なきを得ましたが、あらかじめ規約を整備していたことが、冷静な対応につながりました。
予期せぬ入院や災害が起こったとしても、慌てず対応できるようにするためには、あらかじめ「免責事項」や「緊急時の対応方針」を規約に盛り込んでおくことが重要です。
【備えるべきポイント】
- 規約や利用規定に、以下のような免責事項を明記する「災害・事故・体調不良・通信障害などにより、開催内容を変更・延期する場合があります」
- サービス提供者としてのリスクマネジメントとトラブル予防策を、文面で事前に整備する
オンラインセミナーのレジュメPDFには、このような状況に備えた「免責事項つき規約のサンプル」も掲載しています。必要に応じて、自分用にカスタマイズして使ってみてください。
5. 備蓄や資金確保、そして「人との関係性」も立て直しの鍵
これまでさまざまな“がけっぷち”を経験してきましたが、 突然の入院や災害に見舞われても、仕事が大きく崩れなかったのには理由があります。それは、
- お客様との信頼関係が築けていたこと
- 労働集約的な働き方を減らしていたこと
この2つが土台にあったからこそ、「大丈夫です、無理しないで」「回復されたらまたお願いします」そんなふうに声をかけてくれるお客様に支えられ、焦らずに立て直すことができました。
また、日頃から少しずつ以下のような取り組みもしていました。
- 自動収入チャネル（note、有料動画、PDF販売、電子書籍など）を整える
- 長期契約やサブスク型のサービスを導入する
こうした準備が、収入の安定性を高め、緊急時にも心の余裕を持たせてくれたのです。
【備えるべきポイント】
- 最低1週間分の生活費・事業資金を確保しておく
- サブスク・継続案件・代理対応など、“収入が止まりにくい仕組み”を取り入れる
- 普段から誠実なやりとりで信頼貯金を積み重ねておく
そして、備えの“最後の砦”となるのは、やはり人とのつながりです。
「あなたでなければ」と言ってくれるお客様と仕事をする、いざという時ゆるく助け合える同業者とパートナー関係を作っておく等、どんな備蓄よりも、最後にあなたを助けてくれるのは人間関係かもしれません。
まとめとご案内
防災というと「命を守る準備」が第一に語られがちですが、私たち事業主にとっては「仕事を守る＝収入と信用を守る」ことも同じくらい重要です。備蓄だけでなく、環境整備・連絡網・業務フロー・信頼関係など、仕事を止めないための現実的な備えを、今日から少しずつ整えていきましょう。
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