中傷や嫌がらせをされたときには、どのように対策していますか?
「青山華子」さんへ質問をしてビジネスについていろいろ聞き出すインタビュー企画
【起業コンサルタントのたかはしあやがインタビューしました】
今日は、中傷や嫌がらせをされた時の対策について、根掘り葉掘り聞いてきました。
ではさっそく質問にいってみましょう!
中傷や嫌がらせをされたときには、どのように対策していますか?
――たかはしあや
仕事に誠実に取り組んでいても、ミスでお客様を怒らせてしまうことはありますよね。そのことに対してのクレームはほとんどの方が真摯に受け止め改善しますが、何の落ち度もないのに中傷や嫌がらせをしてくる人も少なからずいると思います。
青山さんは中傷や嫌がらせをされた経験はありますか?
――たかはしあや
そんな時は、どのような対策をしていますか?
例えば、リアルの場面ではどうでしょう。
華子:
リアルでは、毅然とした態度を取るだけです。
――たかはしあや
そうですよね、それが一番良いですね。でも実際はなかなかそれができないという方も多いです。どうしても気になっちゃうし、何か言い返したくなります。
華子:
私も昔は、いちいち気にしてデマを修正したり、フォローしようとしたりしたこともありましたよ。
――たかはしあや
えーっ、青山さんでも気にしたりするんですね。
いつも冷静に判断されているように見えるので、あまり気にならない方だと思っていました。
華子:
そんなことないですよ。やっぱり人間ですから気になります。
ただよく考えてみると、気にしてデマを修正したり、フォローしても無駄なんです。結局エネルギーを消費するだけで終わってしまいます。
それに気づいてからはスルーするのが一番だと思い、静観しています。
――たかはしあや
なるほど、確かにそうですね。
華子:
よっぽど悪質なものは、返り討ちにしますが(笑)それ以外は、淡々とスルーしています。
――たかはしあや
返り討ち!ちょっと怖いです(笑)
では、ネットの場合はどのような対策をされていますか?
華子:
ネットでは、こちらもほぼスルーです。でも、ある時から少しだけ変えました。
――たかはしあや
具体的に教えてもらえますか?
華子:
大きく分けて4つの対策をしました。
1、前はオープンにしていたアメブロのコメント欄を閉鎖
2、読者登録の受け入れは承認制に変更
3、ワードプレスも「読む専門」にしてもらいコメントは受け付けない設定に
4、コメントを受け付けているのは、facebook、twitterだけにしました。
――たかはしあや
コメント欄や読者登録などに制限を設けたんですね。
華子:
基本的に無記名でコメントが書けるツールに関しては、受け付けないようにしました。
――たかはしあや
確かに、無記名や匿名で書けるところでは、心ない言葉で中傷されやすいですよね。
華子:
そうなんです。私が何かのキャンペーンをしたりすると、必ずコメント欄に誹謗中傷をしつこく無記名で書き込む人がいたり、コメント欄が荒れたりすることがあったため、このように変更しました。
――たかはしあや
誹謗中傷する人のコメントって、読んでいて気分が悪いですよね。自分が言われていなくても、お気に入りのブログのコメント欄に悪意あるコメントが書かれているとすごく嫌な気持ちになるので、自衛というだけでなく、応援してくれる読者のためにも管理するのは大事ですね。
華子:
たまに、会社の「お問い合わせフォーム」から悪意に満ちた誹謗中傷のメールが届いたり、FAXで送ってくる人もいますよ。
――たかはしあや
えっ、わざわざ「お問い合わせフォーム」からですか?どれだけ暇なんでしょうね。その情熱を他で使ったほうが絶対にいいのに。
ちなみにその時の対応って、どうしているんですか?
華子:
全て無視か、「貴重なご意見ありがとうございます」の定型文で返します。
――たかはしあや
貴重なご意見!(笑)
中傷や嫌がらせの本質は「面白くない」という感情
――たかはしあや
中傷や嫌がらせをする人たちの本質的なものって、何なんでしょうね。なぜ、やっても意味のないことをやり続けてしまうのか。
華子:
私は中傷や嫌がらせのほとんどは「嫉妬」や「逆恨み」などの「面白くない」という感情から起きるものだと思います。
――たかはしあや
「面白くない」という感情・・・
華子:
「たいしたことない青山さんが何故ちやほやされるの?私だって、俺だってあれくらいできるのに」という気持ちですね。
――たかはしあや
なるほど、確かにそういうことを言う人って、しつこそう(笑)いわゆる「あの人ばっかりずるい」の精神ですね。
華子:
他人が評価されているのが気に入らない、面白くない。だから中傷や嫌がらせをされて当然、という考え方に行き着くんでしょうね。
――たかはしあや
シンプルに、とっても性格が悪いです。そういう思考だからこそ評価されないし、他人を不快な気持ちにさせることに時間や労力を費やしてしまうんでしょうね。
華子:
ただ、中傷や嫌がらせをする側も、誰彼構わずやっているわけではなかったりするんです。
――たかはしあや
嫌がらせをする人を選んでいる、ということですか?
華子:
そうです。人はちょっと先にいる人には嫉妬するけれど、思いっきり先にいる人には嫉妬しないんです。
――たかはしあや
思いっきり先、とは?
華子:
スティーブ・ジョブズや大前研一さんに嫉妬して、夜も眠れないという人はそんなにいないんじゃないかと思います。
――たかはしあや
確かに!
華子:
つまり「僅差」だから中傷したり嫌がらせをしたくなる、っていうことなんです。
――たかはしあや
自分と同じくらいとかちょっと頑張れば追いつけると思う人に対し、嫉妬してしまうということですね。
華子:
だから「圧倒的な存在」「出過ぎた杭」になればいいんだろうなーと思っています。
――たかはしあや
出る杭は打たれるけど、出すぎて打つ気になれないとか、そもそも打てない人になればいいってことですね。
中傷や嫌がらせは、ゼロにはならない。
――たかはしあや
中傷や嫌がらせの本質が、自分と僅差だと思う人に対する「面白くない」という感情にあるのであれば、自分が誠実に仕事と向き合っていても、正しいことをし続けていても、なくならないということですよね。
華子:
中傷や嫌がらせは、ゼロにはならないと思います。普通の人がスティーブ・ジョブズや大前研一さんのように圧倒的な存在になるのは、現実問題として難しいですから。
――たかはしあや
ということは、中傷や嫌がらせとはうまく付き合っていかなければならないということですね。
華子:
ある本に「人の悪口を言うな。悪口は言われる側になれ」という記述があってとても感銘を受けました。
――たかはしあや
言うより言われる人間になる・・・名言ですね。
華子:
特に同業者に嫌われて悪口を言われるくらいでちょうどいいと今は思っています。
――たかはしあや
確かに「面白くない」とか「差がない」と感じるのは、同業者が多そうですね。同業だからこそ「なんであの人ばかり」と感じるのでしょう。
自ら選んで表舞台に立っていることを忘れない
――たかはしあや
ただ、中傷や嫌がらせをする人をゼロにすることはできないとわかっていても、実際に被害に遭うと憂鬱な気持ちになるし、心や体が弱っている時であれば、「なぜこんな目に遭わなければならないのか」という気持ちになってしまいます。
青山さんはそんな時、どのように気持ちを立て直しますか?
華子:
実力が僅差だと思う人に対し嫉妬してしまうのですから、ちょっとでも目立つと中傷や嫌がらせをされる可能性はあります。
でも自分には自分のポリシーがあり、自ら選んで表舞台に立っているということを忘れないことですね。
――たかはしあや
そうですね、誰かに言われて仕方なく舞台に上がったわけではないですもんね。
華子:
私は「目立たなくて平穏だけれど成長も変化も少ない人生」と、「時には中傷や嫌がらせもあって大変だけど、刺激的で成長する人生」とどっちを取るか?と聞かれたら、迷わず後者を取ります。
――たかはしあや
私も後者を取ります。自営業を選ぶ人のほとんどが、後者を選ぶでしょうね。
中傷や嫌がらせをされても「基本、何もしない」
――たかはしあや
では「時には中傷や嫌がらせもあって大変だけど、刺激的で成長する人生」を選んだ私たちが選ぶべき行動は・・・
華子:
中傷や嫌がらせをされても「基本、何もしない」ことですね。
――たかはしあや
「何もしない」を選択するんですね。
華子:
場合によってはむしろ、積極的にネタにします。
――たかはしあや
ネタを仕入れたと思って、プラスに転換。
華子:
場合によっては、中傷してくる人の懐に入って仲良くなって味方にしちゃいますね。
――たかはしあや
それは上級テクニック!
でも、中傷や嫌がらせをするということは、裏を返せばそれだけ注目されているということですから、懐に入れば強いかもしれません。嫌いの裏返しで、大好きになられてしまう、みたいな感じですね。
華子:
あとは2ちゃんねるなどをわざわざ見に行かないようにしています。
――たかはしあや
匿名性の高いサイトにわざわざ自分の中傷を探しに行ってもいいことがないです。エゴサーチの一環で見てしまう方もいるようですが、私は無駄だなぁと感じてしまいます。
華子:
あえて火中の栗を拾わないことですね。
振り回されないメンタルを鍛えることが大事
――たかはしあや
色々な方とお話ししていると、中傷や嫌がらせは気にしても仕方がないとは思いつつも、つい気になってしまい、わざわざ傷つきに行ってしまうという人も多いなぁと思います。
華子:
中傷とか嫌がらせに屈しないためには、メンタルを鍛えることが大事だと思います。何か言われても、いちいち振り回されないように。
――たかはしあや
メンタルを鍛える、なかなかハードルが高いですね。
華子:
刺激的で成長する人生を選んだことを意識して、やるべきことをしっかりとやっていれば、嫉妬や嫌がらせをされるのは仕方のないことです。
その心づもりをしておけば、多少は鍛えられると思います。
――たかはしあや
「こういうものだ」と思っておくのですね。
華子:
それにあんまり慣れたくないですが、中傷や批判にもだいぶ慣れました。
こういうのって耐性がついていくんだと思いますね。
怒りを覚えた時、心を逃がす方法はありますか?
――たかはしあや
すると華子さんは、もう何を言われても、書かれても腹は立たないんでしょうか?
華子:
いえ、もちろんムカっとしたり腹が立つこともありますよ。そこまで人間できていませんから(笑)
――たかはしあや
そういう時はどうするんですか?
華子:
怒りを開放し、心を落ち着けるワークをやって「黒い感情」を外に逃がしてしまいますね。
――たかはしあや
ワークですか?どんなワークを?
華子:
毎朝、やっている1日1分でできるワークがあります。
自分が今、感じていること、思っていることを1分間で紙に書き出すというものです。
単純だけどすごく心がスッキリするので、怒りを覚えた時におすすめです。
詳しくはこちらの記事をご覧になってください。
ビジネスの迷いを解消する!1日たった1分でできるシンプルなワーク。決断力・表現力を高める方法
――たかはしあや
これは、なかなか良さそうですね。
華子:
他にも「御恨み帳」というものがあるそうです。
カウンセラーの方たちの間ではやっている、「怒りをうまく表現できない方が、その怒りを吐き出してすっきりさせる(心の整理をする)方法」だそうです。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
――たかはしあや
御恨み帳!!!
そんなのがあるんですね!
華子:
私も最初、聞いた時びっくりしました。
墨汁で「死ね死ね死ね死ね」とか書いたりしているみたいですよ。
――たかはしあや
えー!!すごいものがあるんですね。
華子:
はい、すごいです(笑)
こんな感じのものです↓
怒りを内に溜め込むより、そうやって外に出してスッキリするほうがいいと思いますね。
発想は、私のA4ワークも同じです。
――たかはしあや
なるほど。勉強になります。
そういう方法で、ストレスを発散するのも確かに効き目がありそうです。
――たかはしあや
では、最後に、中傷や嫌がらせを受けて悩んでいる方々へ一言アドバイスをお願いします。
華子:
中傷や嫌がらせは、自分と僅差だと思うから起こることなので、どうしても嫌なら「圧倒的な存在」や「出過ぎた杭」になれるくらい自分が成長するしかない。
どんなに頑張ってもゼロにはなりません。
だからこそ多少のことは気にならないメンタルを育てておきましょう。
どうしても腹が立つ時には、自分の感情を開放する方法を知っておくといいと思います。
ご紹介したワークや御恨み帳もぜひ試してみてください。
中傷や嫌がらせをされたときの対策まとめ
――たかはしあや
長くなりましたが、まとめると
どんなに正しいことをしていても、中傷や嫌がらせはゼロにはならないので、極力気にならないようにメンタルを鍛え、基本は何もせず放っておくことが大事ということ。
また、感情を開放する方法をいくつか用意しておき、黒い感情をためないにするのがコツ、ということですね。
青山さん、今日はありがとうございました。
華子:
ありがとうございました。
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