ブログやフェイスブックの批判に心が折れたら・・
数年前、私がアメブロを毎日10記事書いていた時、たまたま会ったアルファーブロガーさんが私に言った。
「あなたのブログはゴミだ。読む価値がない。そんな記事、量産しないで欲しい」と。
お酒の席で相手は酔っぱらってたとはいえ、面と向かって言われるとショックで、それから数日、私はブログが書けなくなった。
そこまであんなにがんばってきたのが嘘のように、書こうと思っても手が動かないのだ。
そんなある日、知らない誰かからメッセージが送られて来た。
そこにはこう書いてあった。
「いつも青山さんの記事を読んで元気をもらってます。このところ更新が止まっているようですが、記事を読むのを楽しみにしています」と。
この時、このメッセージをもらわなかったら、私は心が折れて、ブログをあまり書かなくなっていたかもしれない。
この世の中にたった一人でも
自分の記事を楽しみにしてくれているひとがいる。
そう思った時、自分の中の心のブロックが崩れた。
私は自ら自分のブログ記事を”ゴミ記事”と名付け、「ゴミ記事を書いて何が悪いの?不快なんだったら見なければいいじゃない!」と開き直った。そこからすうっと心がクリアになった。
それ以来、私は、そのたった一人のためにブログを書いた。時間がある限り、本当に書いて書いて書いて書きまくった。
あまりにも記事の更新が多すぎるので、更新通知のメールがどんどん届いて、これじゃまるでスパムだとクレームのメールが来たこともある。理由はわからないけれど、ある時期、読者が激減したこともあった。時には意地悪な批判コメントをもらったりもした。
しかし、たった一人の相手に向けて、自分の想いをメッセージとして記事を書き続けているうちに、私はふと面白いことに気づいた。あれほど迷っていた「ブログの方向性」が、いつの間にかしっかりと定まってきていたのだ。
これを書いたらどう思われるか?
この記事はアクセス数を集められるか?
SEOのキーワードは入っているか?
こんなの全然、面白くないんじゃないか?
一生懸命書いても誰も読んでくれないんじゃないか?
このままブログを書き続けていて、いったい何になるのか?
また変なコメントやメッセージが来たらどうしよう・・・
そんな迷いや葛藤は、自然と私の中から消えていた。
心の底から「そんなことはたいした問題じゃない」と思えた。
あるのはただ「あの人に、これを伝えたい」「少しでも元気になってもらえたらうれしい」という気持ちだけだった。
それに気づいた時、私はハッとした。
そうか、これが「ターゲットを絞る」ということなのか!と。
「誰に何を伝えるのか」が重要です、ターゲットを絞ることが大事です。
ブログの入門書や人気ブロガーの「ブログ運営術」には必ずこう書いてある。私も頭ではわかっていた。もう何十回、何百回と聞かされた。
だけど今までは「わかってはいなかった」のだ。
こういうことだったのか!と目からウロコだった。
ブログの記事も、誰かが提供している製品・サービスも、万人に愛されるものなんてない。誰かがいいと言えば、必ず誰かが批判する。
ある人にとっては、本当にそれはいらないものなんだろう。たとえば、「ネット婚活」は、もうすでに結婚している人には必要ないものだ。
それどころか聞く人を間違えると、こんな風に言われるだろう。
「ネット婚活なんて、あんなもの役にたたないよ」
「あんなところにいる人はろくな人がいない」
でも、ネット婚活で出会って幸せな結婚をした人たちを私は何人も知っている。他の人がどう言おうと、彼らにとってはそれは貴重な機会であり、そこで出会ったパートナーは、この上ない宝なのだ。
他にもこんな例もある。
SF作家H・Gウェルズが、SF小説「タイム・マシン」の原稿を没にされたときに出版社にこのように言われたそうだ。
「たいして将来性のない、マイナーな作家だ。この作品は、一般読者にはおもしろくなく、科学的知識のある者にはもの足りない。」
出典:リアル仕事力 小阪 裕司著
しかし、そんなことを言われ続けながらも、彼は書き続けた。そうした結果、彼の作品は、多くの人を魅了した。
どんなものも、始めの頃は周りの人に認められないということがよくある。のちに大ヒット作になった「タイム・マシン」でさえ、このような評価を受けたのだ。
ましてや、無名のわたしたちの書いたものなど、最初から大絶賛されるわけがない。スルーや低い評価をされて当たり前なのだ。
ブログやフェイスブックで何かを発信して、批判されたからと言って「自分の書いていることは価値がないんだ」とは思わないで欲しい。
必ずどこかにあなたを必要としている人はいるし、人の価値観は、本当にさまざまだ。だから、もし落ち込むことがあったら、こう思ってはいかがだろうか。
「ある人にとってはゴミでも、別のある人にとっては宝」
受け止める人の解釈の違いなんだ、だからそんなに気にすることはない。
あなたは、あなたらしく、堂々と自分の道を歩んでいこう。
あなたを必要としてくれているたった一人の人を意識しながら。
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